11日に行われたセリエA第29節、ブレッシァ対インテルの一戦は1−1のドローに終わった。インテルDF長友佑都は先発出場し、78分までプレーしている。
日本で発生した東北・太平洋沿岸地震の被害に対する哀悼の意を示すため、両チームが喪章を巻いて臨んだ一戦。立ち上がりはホームのブレッシァに良い形で試合へ入られたものの、インテルは徐々に主導権を握っていく。
13分には長友が左サイドを突破。DFを振り切って右足でシュート性のクロスを送るが、ここはGKアルカーリに防がれる。だが18分、CKにラノッキアが頭で合わせると、これに反応したエトーが押し込んでインテルが先制。エトーはゴール後、長友を指差して駆け寄り、抱擁をかわした。
その後も試合はインテルペースで進み、パンデフやスナイデルの直接FKで追加点のチャンスをつくるが、いずれもアルカーリに阻まれてしまう。35分には左サイドからカラッチョロにあわやという場面をつくられるが、シュートは枠をとらえず。インテルがリードを保ったままハーフタイムを迎える。
後半に入っても、立ち上がりにピンチをつくられたインテルだが、再び試合の主導権を奪い返すと、次々にブレッシァゴールを襲う。だが、55分のスナイデルのシュートがポストに嫌われたほか、アルカーリの好セーブもあってなかなか追加点につなげることができない。
77分には、コネのクロスが長友の腕に当たったとして、ブレッシァがPKを主張。ボールは長友の腕に当たっていたが、主審は意図的ではなかったとの判断か、ホイッスルを吹かなかった。長友はこの直後、マテラッツィとの交代でベンチへ下がっている。
インテルが追加点のチャンスを物にできず、ミッドウィークのチャンピオンズリーグも見据えて逃げ切りを図る中、84分にセットプレーから試合の流れが一気に変わる。CKのボールをインテルDFコルドバが後ろに流してしまうと、これがカラッチョロへの見事なアシストとなり、頭で押し込まれて同点とされてしまった。
勝ち点3が欲しいインテルは、再び前がかりになって勝ち越しを目指す。だが、カウンターからピンチを招くと、89分には決定機を迎えたエデルを倒したコルドバがPKを献上し、一発退場。ジュリオ・セーザルがカラッチョロのシュートを阻み、絶体絶命の危機こそ逃れたものの、結局1−1のスコアのまま終了のホイッスルを迎えた。
終了直前にカラッチョロが2度目の警告で退場となったブレッシァは、残留を目指す中で金星のチャンスを逃した形。一方、インテルも首位ミランにプレッシャーをかけることができず、13日の試合でミランがバーリを下せば、勝ち点差は7ポイントに広がることとなった。
[動画]長友佑都インテル1-1ブレシア動画3/11