阪神の新しい救援コンビがオープン戦に初登板した。7回はロッテからFA移籍した小林宏。「自分のことでいっぱいいっぱい」と公式戦さながらの投球で、内川を決め球のフォークで空振り三振に。四球で走者を出したが、力強い直球で後続を併殺にしとめた。8回の守護神・藤川は「いろいろ変えながら」と試運転。四球と安打でピンチを招いたが、無失点で切り抜けた。真弓監督は「(2人とも)この時期に投げられたら十分」。
阪神は先発の久保が4回無失点。走者を出しながらも、きっちりと要所を締めた。二回は連続四球などで1死満塁のピンチを迎えたが、細川、川崎を連続三振。前夜の能見に続き、ソフトバンク打線をゼロに封じた。
投手にとって曲げやすいといわれる統一球をどう操るかを今季のテーマに掲げる。4回で5三振を奪ってみせたが、「フォークボールに頼ってしまった」と反省。「もっと動くボールを投げないと。困ったらフォークでは進歩がない」。常に新たな課題を口にする。
昨季は先発陣の軸として、チームトップの14勝をマーク。今季もフル回転の覚悟で調整を続けてきた。「開幕までにベストの状態にもっていきたい」。その言葉には、右のエースとしての自覚が芽生えている。
阪神今年はピッチャーがいい。
去年よりはやりそう。