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2011年04月18日

首相官邸「チェルノブイリは被曝による健康被害なしだし、福島はもっと影響なし」→京大・今中「最終的な死者の数は10万人から20万人くらい」

首相官邸「チェルノブイリは被曝による健康被害なしだし、福島はもっと影響なし」→京大・今中「最終的な死者の数は10万人から20万人くらい」

首相官邸は「チェルノブイリ事故と福島原発事故の比較」を公表

チェルノブイリ事故比較.jpg

1. 原発内で被ばくした方
 *チェルノブイリでは、134名の急性放射線傷害が確認され、3週間以内に
  28名が亡くなっている。その後現在までに19名が亡くなっているが、
  放射線被ばくとの関係は認められない。
 *福島では、原発作業者に急性放射線傷害はゼロ、あるいは、足の皮膚障害が1名。

2. 事故後、清掃作業に従事した方
 *チェルノブイリでは、24万人の被ばく線量は平均100ミリシーベルトで、健康に影響はなかった。
 *福島では、この部分はまだ該当者なし。

3. 周辺住民
 *チェルノブイリでは、高線量汚染地の27万人は50ミリシーベルト以上、低線量汚染地の
  500万人は10〜20ミリシーベルトの被ばく線量と計算されているが、健康には影響は
  認められない。例外は小児の甲状腺がんで、汚染された牛乳を無制限に飲用した
  子供の中で6000人が手術を受け、現在までに 15名が亡くなっている。福島の牛乳に
  関しては、暫定基準300(乳児は100)ベクレル/キログラムを守って、100ベクレル/キログラム
  を超える牛乳は流通していないので、問題ない。
*福島の周辺住民の現在の被ばく線量は、20ミリシーベルト以下になっているので、
  放射線の影響は起こらない。

 一般論としてIAEAは、「レベル7の放射能漏出があると、広範囲で確率的影響(発がん)のリスクが高まり、確定的影響(身体的障害)も起こり得る」としているが、各論を具体的に検証してみると、上記の通りで福島とチェルノブイリの差異は明らかである。
http://www.kantei.go.jp/saigai/senmonka_g3.html
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被ばくによる健康被害は、科学の力でも実証できない
結局これが政府の狙いの全てなんだろうね。

↓↓これ例外として無視していいのか?6000人の子供が、喉を切り開いて手術してるのに。

『例外は小児の甲状腺がんで、汚染された牛乳を無制限に飲用した子供の中で6000人が手術を受け、現在までに 15名が亡くなっている。』
子供の甲状腺手術例画像

政府が使ったデーターは、チェルノブイリ・フォーラムという、事故の当事者が加わって作ったフォーラム発表したもので、かなり胡散臭い。自分たちの事故の規模とその影響を出来るだけ小さめに見せかけるための努力を続けてきたもの。


チェルノブイリ・フォーラム------------------------------
昨年9月ウィーンのIAEA(国際原子力機関)本部で、チェルノブイリ事故の国際会議が開かれた。主催は、IAEA、WHO(世界保健機構)など国連8機関にウクライナ、ベラルーシ、ロシアの代表が加わって2003年に結成された「チェルノブイリ・フォーラム」(以下、フォーラム)であった。フォーラムは、この20年間の事故影響研究のまとめとして、「放射線被曝にともなう死者の数は、将来ガンで亡くなる人を含めて4000人である」と結論した。この発表を受けて世界中のマスコミが「チェルノブイリ事故の影響は従来考えられていたより実はずっと小さかった」と報じた。

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低線量内部被曝の脅威


・1986年8月:チェルノブイリ事故検討専門家会議.ソ連代表団の詳細な報告は、それまでの秘密主義に比べ西側専門家を驚かせたが、事故の原因は「運転員の規則違反」とされ、原子炉の構造欠陥は不問にされた。石棺を建設中で事故処理はほぼ終了したと報告された。

・1991年5月:国際チェルノブイリプロジェクト報告会.放射能汚染対策を求める運動に手を焼いたソ連政府が、IAEAに対し「調査と勧告」を求めた。重松逸造委員長のもと国際チェルノブイリプロジェクトが1年間の調査を行い、「汚染に伴う健康影響は認められない」とされた。ベラルーシやウクライナの専門家の抗議は無視された。

・1996年4月:チェルノブイリ10周年総括会議.事故による健康影響は、1990年頃から急増をはじめた小児甲状腺ガンのみで、その他の影響は認められていないとされた。
隠された被曝



NHKの特集。これ凄く解りやすい。絶対観るべき。

チェルノブイリ原発事故・終わりなき人体汚染 1


チェルノブイリ原発事故・終わりなき人体汚染 2


チェルノブイリ原発事故・終わりなき人体汚染 3


チェルノブイリ原発事故・終わりなき人体汚染 4




これからは、「今中さん、チェルノブイリ事故ではどれだけの人が死んだんですか?」と聞かれたら「いまの"私の勘"では、最終的な死者の数は10万人から20万人くらい、そのうち半分が放射線被曝によるもので、残りは事故の間接的な影響でしょう」と答えることにしよう。もとより雑ぱくな議論であり、いい加減な仮定の基にはそれに見合った結論しか出てこないことは承知であるが、「よく分からないので無いことにしよう」と結論するよりましな試みではないか、と思っている。
原子力資料情報室








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posted by ポプリン at 21:48 | 東北地方太平洋沖地震 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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